手漉き和紙作り



3月5日に「三浦手漉き和紙を考える会」の和紙作りに参加しました。この会では和紙の原料となる楮(こうぞ)の木を栽培して和紙作りを行っています。この日は、楮の枝を刈って、原料となる皮を取り出す作業を行いました。朝8時に会の作業場で作業を開始しました。そこに楮の畑もあります。枝を大きい釜で茹でる必要があるので、まずレンガで釜を乗せる台を作りました。次に釜に入れる水が必要ですがここには水道がないので、どこかで大きいタンクに水を入れて軽トラックで運んでいました。その後タンクからバケツに水を汲んで釜に運び入れました。火を起こし、薪でお湯を沸かし始めました。

 

8時40分ころ初声小学校の5年生が来ました。和紙作りを体験するためです。作業場と小学校の間は歩いて5分くらいです。2クラスで70名ほどだったようです。児童に楮の枝を刈ってもらいました。1人1本ずつノコギリで枝を切りました。慣れない作業に苦戦していました。枝の太さは、根元の太いところで直径2センチメートルくらい。切った枝を剪定バサミで60センチメートル位の長さに揃えてもらって、児童は学校に戻りました。昨年よりも枝の量は多かったそうです。切った枝を釜で茹でました。茹でている間に過去の和紙作りで、皮をむいて、残った枝を使って作った作品を見せてもらいました。3時間ほど茹でて枝は簡単に皮がむける状態になりました。それを発泡スチロールの箱に入れて小学校へ運びました。

皮をむく

黒皮を取る


 午後は小学校の家庭科室で児童に枝の皮をむく作業をやってもらいました。まず外側の黒皮と、原料になる内側の皮をまとめてむきます。皮をむく作業は手で簡単にできるので楽しそうでした。一方、むいた皮から黒皮をヘラで取り除く作業は根気がいるので大変そうでした。取り出した皮は干して乾燥させます。6月には、また同じ児童に紙すきなどを体験してもらう予定だそうです。

 

投稿日:2024年3月21日

市民記者:にがうり