三崎の湾 北條湾


 

 早くも三月の声、春の三崎を散策。北條湾の北條橋という新しい小さな橋を渡り(30歩位の、渡るというより歩くといった方が)湾沿いに進む。釣り人二人、夫婦でしょうか?バケツには小さな魚がピチピチしている。鰯かと思ったらサッパという名の魚です。

初めて聞く名前、ままかりのことだそうです。酢漬けで食べると美味しいと聞きました。

 二人の脇にサギがじっとたっている。近くで見ると立ち姿の美しいこと、羽に艶があります。人がいたら逃げてしまう警戒心の強い鳥と思っていたら、魚をくれるのを待っているのだといいます。なかなかの知恵もの?警戒心より食欲なのだろうか、釣り人同様竿の先に集中している。

なんともほっこりとした人間とサギの一コマです。後で調べてみたらサギは海の魚を取り、シギが磯辺で餌をとるという。

サギも釣り人と一緒に獲物を狙っていたのです。魚の知識のないこちらには新鮮な驚きでした。

 

 また別の日、停泊中の船の岸辺で三人の若者が何やら楽しそうに作業をしていました。漁で使う餌作りの準備をしているところでした。

千葉の沖まで金目を釣りに行くのだそうです。漁師を目指していて、念願の船を手に入れて二年目、若者の夢を語る姿は頼もしく、まぶしく、活力をいただいた時間がありました。

 いつ来ても飽きることのない湾の風景、定位置につながれている船もあれば、出払ってほとんど船もなく眠っているような湾の時もあります。

風による波の動き、太陽の光をちりばめる波、闇夜に月を映す湾、さりげない日常に癒しを与えてくれる北條湾です。 (遥)