10月21日、三崎下町で「三崎木遣みこしパレード」が開催されました。当日は8団体の神輿が参加。三崎独特の「木遣り」に合わせての勇壮な神輿渡御が繰り広げられました。
また、今回初めて日の出(三崎1丁目)から三崎港バス停まで、三崎下町商店街を通るコースになり、沿道の商店や観光客から盛んな声援が飛んでいました。
今回で4回目となるこのイベントは、三崎下町の有志が企画したもの。その発案者の一人、初代実行委員長の山下晃彦さんによれば「下町に住んでいる高齢者に活力を与えたいんですよ。それと先人たちが受け継いできた三崎の祭りの伝統と文化を、将来を担う子どもたちに教えていきたいんです。」
三崎の祭りの特徴と言えば、何と言っても「木遣り」です。神輿の渡御の先導をする行道獅子も、もちろん神輿も、全てが「木遣師」が歌う木遣りによって動きが指示されています。その中には獅子頭や神輿を頭上高く持ち上げる「差し」や、差した獅子や神輿を練りだす「練り」などが含まれます。三崎の祭りの木遣りの根源は、林業の盛んな伊勢(三重県)のもの、というのが定説ですが、いつ伝わったのかは定かではありません。江戸時代、イワシなどの漁場を求めて伊勢地方の漁師が大挙して三浦半島に移り住んだ時期があり、そのころに伝わったのではないかとも言われています。また歌詞は「都々逸」や「端唄」など花柳界で歌われているものの歌詞もあります。これは三浦三崎が江戸時代、江戸への「風待港」として多くの廻船が停泊し、花街などが存在する一大歓楽街だったことから影響を受けたものと思われます。
このパレードには衰退してゆく下町商店街に対して観光振興と地域活性化に繋がれば、との波及効果を期待する側面もありますが、日曜日、また海南神社が人気アイドル主演ドラマのロケ地になった影響もあってか、あまり神輿には関連性のなさそうなカップルなどが三崎港バス停周辺に大勢集まり、一斉納めの時には盛大な拍手が巻き起こっていました。 (お祭りおじさん)
