市民科学の視点に立った調査研究活動に助成
【高木基金の目的】
高木基金の目的は、現代科学がもたらす問題や脅威に対して、専門的考察に裏付けられた批判を行える「市民科学者」を育成・支援することです。
未来を切り拓く科学は、政府や産業界の出資と管理のもとで進められる科学者の職業的営みからではなく、真の公共性、公益性を体現した市民の自発的活動の中からこそ生まれてくるはずだという期待を込めて、高木基金では、NPO・NGOや市民グループで活動しながら「市民科学者」をめざす人を積極的に応援したいと考えます。
【高木基金の助成の視点】
高木基金が助成する調査研究は、前記の市民科学の実践として、次の要件を満たすことが望まれます。
・市民社会や地球環境の脅威となる科学技術や、それに関わる公共政策の問題点等を批判的に検証するもの。
・専門性に裏付けされた想像力と構想力を持ち、調査研究・研修の方法や実施計画、予算などが合理的であるもの。
・調査研究の成果を、市民社会に還元する方法や、政策転換を求める道筋などを具体的に展望しているもの。
・今回の調査研究のみにとどまらず、将来にわたって、市民科学者を目指して努力していく意志を持っているもの。
【助成枠】
・若手研究支援
厳密には定めませんが、20 代から 30 代前半の個人を想定しています。学歴や研究者としての資格等の条件はありません。
・調査研究(一般)
高木基金にはじめて応募する、あるいは高木基金から過去に 1 回、助成を受けた実績のある個人・グループ。
・調査研究(継続)
高木基金から 2 回以上の助成を受けた実績のある個人・グループ。
【1 件あたりの助成金額】
・若手研究支援 30 万円まで
・調査研究(一般) 100 万円まで
・調査研究(継続) 原則として50 万円まで
※・グループ・団体での応募の場合、法人格等の制限はありません。一般の市民グループも助成の対象となります。
・調査研究(一般/継続)枠については、大学や研究機関などに所属し、科学研究費などの獲得が可能な方からの応募も受け付けますが、選考に際しては、そのような研究費等の獲得が難しい立場の方からの応募を優先します。
【助成対象期間】
※コロナウイルスの影響により、申し込み期間が変更されました。
必ず最新の情報をHP等でご確認ください。
問合せ:(N)高木仁三郎市民科学基金
HP⇒ http://www.takagifund.org/about/information_20201113.html