陶芸工房 夢窯 田中史郎さん

 12月28日(土)・29日(日)の2日間、 三浦市民交流センターの多目的スペースで、第14回めの「夢窯 作品展示販売会」が実施され、「陶芸工房 夢窯」さんが素敵な作品の数々をご紹介してくれました。代表の田中史郎さんがインタビューに答えてくれました。

 

-「陶芸工房 夢窯」さんの団体について日頃どんな活動をされているか教えてください。

 

南下浦町金田の野頓坊地区で、特に休業日はなく、随時午前10時~午後4時で、陶芸活動を行っています。灯油窯と本格的な薪窯(穴窯.・レンガ作り)を使って焼成する陶芸を楽しむ仲間たちが集うサークルで、初心者から熟練者までが集う陶芸工房です。

 

- どんなきっかけで活動が始まったのですか?

 

夢野頓坊農場窯(通称夢窯)は、陶芸家・故 黒田千里がこの南下浦町金田の野頓坊地区に窯をかまえたのが始まりで、その後を維持、管理するために、その地に集う仲間たちが、開かれた工房として新たに立ち上げた窯場で、現在は陶芸を趣味とする仲間たちが集うサークルとなっています。

 


14回展示・販売会ポスター

 

- 作品が出来上がるまでの工程を教えてください。

 

ろくろの上でまず形を作り、それを素焼き(800℃)し、釉薬を掛け、1250℃で焼成。初心者はまず形作りから始めます。灯油窯では釉薬を掛けて、その色合を楽しむ(釉物陶器)。薪窯(穴窯)では焼成は、素焼きせず、釉薬をかけず、乾燥させた作品をそのまま焼成します。薪(特に松材)で五昼夜焚き、焼き締め、炎と降灰による独特の風情を楽しめます。(焼き締め陶器といい、古来から続く陶芸の有り方です。)

 

-  材料はどんなものを使われているのですか?

 

 粘土は信楽、伊賀、唐津、三河などの土を使っています。

 釉薬は長石を中心に石灰、カオリンやわら灰、松灰、紅柄などの色を出すための素材を使って手作りしたものを使っています。

 

-  陶芸の魅力とはどんなところでしょうか?

 

 作陶中は独りで土と向い合い無心になれること。土とたわむれ、火を使うということは自然と向き合うことであり、ひと固まりの土から自分の思い描く器を作り出し、人間がどうしても制御できない炎を使って焼き上げる。そこに魅力が潜んでいるのではと思います。また、年令、性別を問わぬ同好の友と陶芸を介して仲間、友達となることも魅力の一つです。

 

- コロナ禍で続けていく中で大変な事、困ってることなどありますか?

 

 基本的には陶芸は独りで行う作業であり、三密もなく、コロナ禍とは無縁の世界です。ただコロナ禍で作品展など発表の場が制限されていることが、もどかしいです。

 


- 11月28日(土)、29日(日)に作品展示会をニナイテで実施されましたが、今回の見どころはどんなところでしたでしょうか?

 

 薪窯で五昼夜かけて焼成した焼締め陶器の、炎を降灰が作り出す自然釉の流れや風情が一番の見どころではないでしょうか。

 

- お客様の反応はいかがでしたか?

 

 夢窯の共同代表3人の作品を中心に、窯に集う人たちの作品を展示し、お客様から多くのおほめの言葉や感想をいただき有意義な2日間でした。また「私もやってみたい」という方も幾人かいらっしゃり、また仲間が増えるのではないかと期待しています。

展示会の様子


 

- 今後の活動で今目指している目標などありますか?

 

 夢窯に通い日々腕を磨いているみなさんのさらなる進化と、より多くの年齢を問わぬ仲間とのつながりを深めていきたいと思います。そのためにも夢窯からの発信の場を、もっと増やしていきたいと思っています。

 

- 三浦地域の皆さんにPRしたいことがあればどうぞ。

 

 三浦に窯をかまえて約20年余りになります。三浦地域の手づくり文化(芸術)をもっと発信し、他のサークルとのコラボなども行いたいと思いますので、みなさんからの発信、連絡などをお待ちしています。

 

 

陶芸について今まで知らなかった専門的なお話を伺うことができました。今回の作品展では自然から生まれた素朴な個性あふれた作品に触れ、また、日頃はこのコロナ禍とは無縁な活動であることを知り、これからますます注目されることを楽しみにしています。ぜひ活動場所の工房へ足を運んでみてください。