子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決モデルを応援
【事業趣旨】
児童虐待、子どもの貧困、いじめ、教育格差、子どもの自殺、ひきこもりなど、現代の日本社会は子ども・若者やその家族等を多くの社会課題が取り巻いています。例えば、子どもの相対的貧困率や自殺率は国際的にも高い水準にあります。
一方で、児童虐待をはじめとした課題の社会的認知が広がり、政府や自治体などの対策が進みつつあります。起きてしまったことへの対症療法的解決だけではなく、起きにくい土壌をつくる予防的取り組みや、背景にある複雑な構造そのものを変えようとするアプローチの必要性が認識され、『子供の貧困対策に関する大綱案』や『新しい社会的養育ビジョン』などでも示されています。
そこで、私たちは、休眠預金を活用した本事業において、子ども・若者やその家族等を取り巻く社会課題の解決を進めるため、地域社会での連携・協働による実践の効果性・継続性を高めることを目的に、そのモデルとなりうる実行団体の取り組みを資金面・非資金面で応援していきます。
【助成期間】
2020 年 5 月(予定)から 2023 年 3 月まで
(原則として複数年度、2020 年度から 2022 年度までの 3 か年)
【助成金額上限】
1 団体当たり最大 6,000 万円
【助成金額総額】
1 億 7,500 万円(評価関連経費を除く)
【採択団体数】
3~5 団体
【対象となる事業】
以下の 2 つの要件をともに満たす事業が対象になります。
(1) 児童虐待、貧困、いじめ、教育格差、自殺など、子ども・若者やその家族等を
取り巻く困難かつ複雑な社会問題の「予防」「早期発見」「対応」ができる地域
や社会のシステムづくりを目的に、①当事者、②家族や親族等、③支援者・関
係機関などの支援を行う事業
(2) 上記社会問題の「予防」「早期発見」「対応」を、実行団体の介入による直接の
事業成果のみで達成するのではなく、協働するマルチステークホルダー(他の
支援者や行政、関係機関、当事者やその家族等など)の成長や、異なる組織間
の連携・関係性の質を高めることで、達成しようとする取り組みであること。
その結果として、現在~未来の子ども・若者やその家族等にとってのより良い
変化(質的・量的)を志向する取り組みであること。
【対象となる団体】
民間の非営利組織(特定非営利活動法人、一般社団法人、社会福祉法人等)
締切日:2020年3月2日(月)※15:00
問合せ:(N)ETIC
HP⇒https://kyuminyokin.etic.or.jp/