三浦市民交流センターニナイテで、今回初めて三浦市主催の「三浦花とみどりのつどい」が開催され、「サークル花野」さんに展示スペースを飾っていただくことになりました。代表の上村利枝さんにお話しを伺いました。
ー「サークル花野」さんの団体について日頃どんな活動をされているか教えてください。
初声市民センターで、毎月第3水曜日に10時~12時で花を活ける活動をしています。
10人のメンバーで50代~60代の方々が中心に活動をしています。
ー どのようなきっかけで活動が始まったのですか?
私自身は高校生の時に華道部で活動をしていたことでもともと花が好きでした。
東京から三浦に引っ越してきて、小網代の森など豊かな自然に魅せられ、1982年に“心和む自然の味わい”“美しい四季のうつろい“を生活の中に取り入れることを呼びかけとして「三浦の四季を活ける 活け花」という市民講座が開かれました。この講座がきっかけとなり自主サークルを発足。また、季節が秋でしたので季語「花野」から名前を「サークル花野」としました。
ー どんなことを目標に活動していますか?
自然の中の、一つひとつの植物が持っている美しさを引き出し、美しいと感じる心を養うために花を活けることを目標に活動をしています。
ー 今までどのような活動をされてきましたか?
月に1回のサークルの他、初声市民センターのセンター祭りで作品展示を行ってきました。普段の活動の中で伝えきれない事を紹介した「サークル花野だより」も創刊したことがあります。これからも、サークル活動や展示会を行っていく予定です。
ー 活け花の活動を通してPRしたいことはどんなことでしょうか?
ギスギスなりがちな生活を豊かにするために、自然の営みを見つめることが大切だと思います。短歌や俳句、絵をかくこと、花を活けることもその一つです。創作のためによく見つめることでその姿や本質がつかめ、できなかったことができるようになる、見えなかったことが見えるようになる、こんな楽しいことはないと思います。
ー どんな野の花がお好きですか?
秋の花で、ワレモコウや、ガマズミ、リンドウ、マツムシソウなどが好きです。春の花と違って、丈高く澄み渡る秋空に向かって咲き、いずれも風にそよぐ風情が美しいものです。昔、三浦半島のあちこちでたくさん見ることができました。
ー 現在の活動についてPRをお願いいたします。
サークルの良さは、一人ひとりの個性は違っていても、何か一つの方向に歩む中でお互いの良さを見つめながら刺激し合い、互いを高めてゆけることだと思います。豊かな自然と暖かい仲間の中に身を置く幸せを目指す、これからもそんなサークルでありたいと思います。
上村さんが長い間「サークル花野」で活動をしながら、感じたことを書き留めた創刊物「サークル花野だより」には野の花や、活動を通して出会った人々、様々は作品、日々の出来事、世の中について上村さんの優しい視点で語られていて一押しです。今回展示された美しい花々を今度は三浦の自然の中で見つけてみたくなりました。
2020/11/8